体験談

準備科目(国際交流科目)ロシア派遣体験談  


氏名 羽根 裕歩
所属大学院 工学院 専攻 北方圏環境政策工学専攻
課程 修士 学年 1年
(派遣当時) 工学部 環境社会工学科 [社会基盤学コース]4年
派遣先大学 太平洋国立大学(ハバロフスク)
派遣期間 平成28年2月21 日~3月1日

 

派遣プログラムの内容について

今回のプログラムでは、「NIoNC-2016」(建築系フォーラム)に参加しながらロシアの文化を体験し、現地の学生と交流を深めることができました。フォーラムでは主にアーキテクト部門、エンジニア部門に分かれて発表を行い、私自身はエンジニア部門での発表を行いました。

結果として、「DIPLOMA of 3rd Degree」をいただくことができ、充実した内容となりました。

また、今回の発表は私にとって初めての英語でのプレゼンテーションであり、さらにロシア語通訳と交互に説明するというまたとない貴重な機会となりました。

フォーラム外でも学生と大いに交流することができ、夜には幾つかのパーティーやイベントに招待していただきました。そこではロシアの伝統的な帽子であるウシャンカや、現地の様々な民芸品を題材にしたイベントが盛り込まれていました。

その他、ハバロフスク内の名所(伝統的な建築様式の教会、アムール川とそれに関する博物館)やダウンタウンなども観光し、最後には在ハバロフスク日本領事館にも訪問させていただくことができ、充実した内容となりました。

 

学習成果について

現地ではほとんど英語でコミュニケーションをとっていたため、ロシアにいながらにして英語力の向上が感じられました。プレゼンテーションを作成する際には、普段から行っている専門的な発表から一転し、幅広い分野を専攻する学生に対しての発表であったため、工夫が必要でした。研究をより具体的に伝えることから、より抽象的に伝える方向へと内容を転換することには多くの試行錯誤を要するとともに、通訳者にもそのニュアンスを理解してもらうための要素が加わり、刺激的な経験になったと感じています。

ロシア語に関しても現地の学生に教えてもらうことができ、その魅力と難しさを知ることができました。全くわからない言葉を理解する楽しさを現地で味わえることは、このプログラムならではのものではないかと思います。現地の学生の努力の甲斐あり、看板などの簡単なものが発音できるようになったことは大きな成果であると感じています。もともとロシアという国に興味があったこともあり、ロシア語を勉強しようというモチベーションに大きく寄与したプログラムになりました。

今後ロシア語を勉強し、次の機会には英語ではなく少しでもロシア語でコミュニケーションが取れればと思います。

 

海外での経験について

ロシアに行く以前にもカナダ、アメリカ、タイに行った経験があり、特にカナダでは一ヶ月程度のホームステイを経験したことがありますので、ここではこの経験との比較という形で述べたいと思います。

はじめに、ロシア人の人間性について、日本人(特に北海道などの北国の人々)と共通する部分が非常に多く見られました。カナダにホームステイしていた時は欧米人のドライな一面を垣間見ることが多くありましたが、ロシアでは義理人情に厚いウェットな一面を見ることができました。プログラム初日から、ストレスなくコミュニケーションをとることができ、これが当たり前のことのように感じてしまっていましたが、プログラム終盤には先述したような人間性の共通点から来るコミュニケーションの質なのではないかと考えるようになりました。会話の中でも、ロシア人がネイティヴなイングリッシュスピーカーではないこともあってか、お互いを慮り、会話が成立するような感覚を経験することができました。単に単語や文章の補完という意味だけではなく、会話の中で空気感や間などが感じられたのは、海外経験の中でも初めての経験になりました。

 

今後の進路への影響について

私は現在土木工学を専攻していますが、将来的にも必ずロシアに行く機会を設けたいと考えるようになり、進路を少しずつ再検討しているところです。このプログラムは、少なからず今後の進路に影響を与える大きな経験となりました。そのためには現在ロシアとどのような政治的、技術的提携を行っているのか、どのようなビジネス展開の余地があるのかと言った情報を知る必要があると考えています。これに伴い、今後私自身が取り入れるべき情報にも少しずつ変化が現れると思っています。

実際には、ロシアのインフラ(特に道路・石油orガスのパイプライン・鉄道など)を見た際に日本と多くの違いが見られ、技術提供の可能性は十分にあると実感しています。特に私の研究している凍害の影響も随所に確認でき、その他にも除雪技術、耐風雪技術などに関して、北海道との結びつきはさらに強固なものになっても良いのではないかというのが、率直な感想です。(ハバロフスクはあまり関係ないですが)耐震技術についても、極東のウラジオストクなど地震のある地域との協力は大きな意味を持つと感じました。

 

その他

本プログラムでは大変貴重な経験をすることができたため、今後も是非継続していただきたいと思います。できることならば建築系だけではなく、土木系や、他の分野でも留学生の受け入れなどと言った交流ができればと思います。

(「NIoNC-2016」(建築系フォーラム)での様子)
(「NIoNC-2016」(建築系フォーラム)での様子)
(「NIoNC-2016」(建築系フォーラム)での様子)
(「NIoNC-2016」(建築系フォーラム)での様子)
(伝統的な帽子ウシャンカを体験)
(伝統的な帽子ウシャンカを体験)
(ハバロフスク市内での様子)
(ハバロフスク市内での様子)