体験談

ロシア派遣体験談


Name: Onuma Yuto
Home University: Hokkaido University
Faculty of Engineering
Course・Year: Bachelor Course 4
Period of time: 17 February, 2019 ~ 24 February, 2019
Host University: Pacific National University

私は2月17日から2月24日までの8日間、ハバロフスクに滞在した。

初日(2月17日)はほぼ日本からハバロフスクへの移動のみで終わった。新千歳空港から成田空港を経由してハバロフスク空港に到着した。新千歳空港には朝7時集合であったが、フライト時間ではなく待ち時間が長く、ハバロフスクについた時間が現地時間18時45分であったので、新千歳空港からハバロフスクへの直行便が今後完成したならば、それは素晴らしいことだと感じた。初日の話の途中であるが、ハバロフスクは人も土地も、非常に良い場所であったので、直行便ができ札幌から行きやすくなるならば、また行きたいと感じた。ハバロフスクへの入国審査で、ビザに間違いがあったのかそうでないのかよく理解できなかったが、他のRJE3メンバーより多くの審査時間がかかり、初めての海外旅行で洗礼を受けた。審査員が英語を話せなかったため、状況も理解できず、多くの屈強な警備員が来るなど、ゲージの中で立たされていた当時は初日から不安で潰れそうであったが、結局何事もなく審査を通過できて安心した。その後北海道大学担当のロシアの学生(アリョーナ、ポリーナ、アリーシア)と会い、学生寮へと案内してもらい、大学の食堂で晩御飯を食した。後々非常に好きになったが、最初は審査で疲れていたことや油っこい料理が多かったことなどがあり、初日はあまり食べることができなかった。寮はファサードが基本的に他建築の同等のものが多く、室内も想像していたより綺麗であった。室内は暑いと聞いていたが、窓を開けることで解決できる暑さであった。

2日目(2月18日)はまだプログラムが始まっていなかったため、市内観光が主であった。大学の前からバスに乗り、アムール川へと向かった。アムール川は初日のフライト中に空から見ていたが、非常に大きな川であり、対岸まで歩いて渡るのは困難な幅であった。川は凍っており、冬はトラックなどが川の上を走ると聞いて非常に驚いた。本期間のハバロフスクは例年よりかなり暖かいらしく、札幌とほぼ変わらない気候であったからか、アムール川は今まで引率教員教授である瀬戸口先生が見たことがないほどガタガタであった。今まで見た中で一番大きな川であり、非常に良い観光であった。また、ディナーで連れて行っていただいたご飯が本当においしく、特にチーズの肉のピザとスープが本当においしかった。次ハバロフスクに行く機会があれば、またそのお店には行きたいと感じた。また、お土産として2700ルーブルのマトリョーシカを2個買い、5400ルーブルの買い物をした。ロシアに来た実感が湧いたが、その分お金が減った。ハバロフスクの魅力が少しずつ理解できた。

3日目(2月19日)から、プログラムがスタートし、国際発表が始まった。この日自分は発表はなく、次の日が発表であったため、少々緊張しながらも、他の発表を聞いていた。皆非常に興味深いテーマであり、聞いていて楽しかった。ロシアの学生の研究はデザインがかなり特徴であり、日本の研究とは考え方が異なるものが多く、異文化の日本とは異なる考え方を多く学ぶことができ、非常に自分のためになった。北海道大学のRJE3メンバーのうち、この日が2人、次の日が3人、その次の日が3人という発表振り分けであった。発表約14分(自分の発表とロシアの学生のロシア語への翻訳を合わせて)と質疑6分の計20分が基本であった。それを超えたら怒られている学生も結構な人数存在した。自分のトランスレーターとは自分の研究が統計的な専門用語が多く含まれており、ロシア語に訳すことが難しいと言っていたため、この日に発表内容と翻訳内容について話し合うはずだったが、うまく折り合えず次の日の話し合いとなった。この日の発表プログラム終了後は、ロシア、中国、韓国、日本の学生で大きなパーティーがあった。豪華の料理とお酒が並び、教授の席が一列、学生のテーブルが10人1テーブル程度のものが4グループに分かれていた。日本の学生はなるべくばらけて座るよう指示され、自然と国際交流ができる形がとられていた。近くに座ったロシアの学生と多くのコミュニケーションがとれたが、自分の英語が不十分なこともあり、意思疎通ができないことも多々あったため、普段から担当してくれていたロシアの学生との自分のコンタクトの下手さからも考えて、日本に帰ってから英語の勉強に励むことを決意した。きっとあのときこう話せていたら、といったような後悔もあり、この日のパーティーだけでなく、全日程から国際交流の楽しさを多く知ることができたので、しっかりと勉強を進めたいと考えた。パーティーでは終盤2、3時間曲に合わせて踊りつづける時間があり、非常に楽しかったが体力的に疲れた。また、基本的に日本人はパーティーの合間にある芸やゲームに参加させられ、全員の前に出て何かしらやることになっていた。自分は帽子を曲に合わせて踊りながら隣の人にかぶせ、曲が止まって帽子をかぶっていた人が負けというゲームをした。ロシアの学生は踊るのが非常に上手であり、そのような学生と一緒に踊るのは楽しかった。司会をしていた長身の女学生が歌を歌っていたが、上手すぎて本物の歌手のようだった。ロシア人は男女ともに長身の人が多く、スタイルもよく、とても羨ましかった。このパーティーは担当のロシアの学生以外との交流が広げられるため、今後も続いていってほしい。日本とロシアでの共通の連絡手段はインスタグラムであるため、交流する際にはインスタグラムを始めておくことをお勧めしたい。発表が残っている人も多くいたため、途中でパーティーを抜けることは可能であり、自分は次の日が発表であったため、途中で抜けて帰宅した。

4日目(2月20日)は上述の通り、自分の発表の日であった。トランスレーターと前日話すことができなかったため、発表の直前に翻訳内容について話したが、一応質問はすべて解決したが、発表最中になんとなく理解できた専門用語に対するロシア語からして、少し伝わりきれていない部分があったと感じた。しかし、直前に話すだけでもなんとかなった。発表は練習していた通り自分なりにできたが、質疑応答での質問内容については、2つ聞かれたが1つしか答えられなかった。その内容についてはその後理解したため、日本に研究の課題として持ち帰ろうと感じた。非常に有意義な質問やアドバイスを頂けたので、研究に励みたい。国際発表は初めてであったが、日本の方々だけでなく、他国の方々から多くの意見を頂くことができ、また英語で発表することは、本当に良い経験だと感じた。発表が終わった後は、心が軽くなり、普段学生寮に戻ったあとにメンバーでゲームをしていたが、そのゲームが心から楽しくできた。

5日目(2月21日)は発表プログラムの最終日であった。発表はデザイン系とエンジニア系で分かれていたが、そのエンジニア系の発表であった。自分も建築ではあるが本来エンジニア系に分類されるべき研究であったが、このグループには入らなかった。デザインとはまた違った興味深い内容が多く聞くことができて、本当にためになった。発表後はワークショップがあった。10グループに分かれ、ロシアの学生たちと未来の住宅(公共建築)について考えるというワークショップだった。グループ内には、以前に瀬戸口先生の研究室である都市地域デザイン学研究室に交換留学していたことのあるイゴールも一緒であり、他のメンバーも含めとても親切にしてもらった。ワークショップの案には日本人の案が採用されるようになっているのかわからないが、自分の案が採用され、それを元にワークショップが進められた。自分の班のテーマとしては、機械学習において雨や空気、外気温から農業に必要な要素をその環境に合わせて転換し、またそれを住人の室内環境にも応用する、というものであった。それを高層ビルにおいて実現することとなった。ワークショップ中はトランスレーター以外全員ロシア語で会話していたが、皆優しく、そしてアート・デザインが非常に上手であった。ごはんも一緒に食べたが、皆友好的でとても楽しかった。発表も英語が不得手ながら発表させてもらえる機会があり、良い経験となった。

6日目(2月22日)はワークショップの本発表であり、教師陣の前で各グループ毎にプレゼンテーションを行った。ここでも自分も一緒になって発表し、非常に良い経験となった。自分は今後デザインや意匠設計とは離れていく道になると思うが、外国の文化に触れながら、様々なことを学ぶことができて本当に良かった。ワークショップ終了後は、表彰式があった。自分は「FOR ALL-ROUND APPROACH TO PROBLEM SLUTION」という部門の賞で1位を獲得した。昨年RJE3でハバロフスクに行った同研究室の村松さんと全く同じ賞で笑った。その後はロシアの学生と共に夜にスケートに行った。スケートは小学校以来であったが、その通り全然滑れなかった。ロシアの学生に手助けされながら楽しく滑れたので良かった。ロシアの学生は基本全員非常に上手であった。基本的にスケートは靴が大事なので、合わなければ何度も交換してもらうことになるが、遠慮せずに合うまで交換してもらうべきであると感じた。足の幅が広いなどで、靴のサイズがなかなか合わない人は注意すべきである。

7日目(2月23日)は1日フリーであったので、街に出てお土産を買った。お土産というお土産はハバロフスクにはなく、序盤でマトリョーシカを買ってしまっていたので、チョコを買ったが、スーパーで買ったものなので、期待値の高いものではなかった。ロシアのチョコであるので、日本とは違うことを期待しながら買った。途中でカフェに行ったが、そこで食べたエクレアが本当に美味しかった。あれは日本に欲しいレベルであった。その後、夜ご飯は数人別行動をとったため、少し人数が減った状態での夜ご飯となったが、そこで食べたボルシチとチキンが格別であった。連れて行ってもらった食事のお店はどこも本当においしかった。今後旅行に行くことがあれば、迷わずそこに行くだろう。この日の夜は、今までお世話になった3人のロシアの学生にみんなで手紙を書いた。皆それぞれ思いを伝えて、「今日で最後か、さみしい」と口を揃えていいながら就寝していた。

最終日(2月24日)は空港でロシアの学生とお別れをし、その後は移動であった。現在は飛行機の中でこのレポートを書いているが、本当に良い経験であったと感じる。私は結構インドアな方で、海外も初めてであったことから、出かける前は実際本当に行きたくなかった。しかし、今振り返ると、絶対に行かなければ損していたし、今後の道を考える上で、大きなポイントとなってくれるのではないかと期待するほど自分にとって大切な体験になったのではないかと思う。学問的な話はもちろんのこと、他国の人々と会話する楽しさ、英語の大切さ、海外でも生活に慣れればなんとかなる自信など、本当に様々なものを得ることができたと考える。RJE3プログラムに参加して本当に良かった。