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準備科目(国際交流科目)ロシア派遣体験談 農学部 生物資源科学科 塩谷 悠希


 

氏名 塩谷 悠希
(派遣当時) 農学部 生物資源科学科 3年
派遣先大学 北東連邦大学(ヤクーツク)
派遣期間 平成29年3月3 日~3月11日

 

 参加の動機について

私が今回の短期留学に参加したのは主に2つの理由があって、1つにはいまだ一度も海外に行ったことのない自分の狭い視野を広げるため、というかなり漠然としたものと、もう1つには英語学習のモチベーションを上げるきっかけを得るためでした。あとは、9日間という非常に短い期間が、初めて海外に行く人間にとってはちょうどよいように感じたというのもあります。

派遣プログラムの内容について

今回の短期留学は2つの柱から成り立っていたと思います。それは、英語による講義とエクスカーションで、だいたい午前は講義、午後はエクスカーションという感じでした。講義の内容は、ヤクーツクの気候、植生、永久凍土、先住民族、伝統的な文化・宗教などでした。私は英語のリスニング能力が低く、自分の専攻科目に関する講義くらいしか充分に理解したとは言えませんでした。しかし、どのトピックも日本との対比を常に念頭においておけば、理解も深まるしとても知的好奇心をそそるものでした。文系理系問わず、今後日本が大陸と関わっていくうえで重要になる問題を多く扱っていたので、どの専攻の人もきっと得るものがあると思います。

エクスカーションでは本当にいろいろな場所に連れていっていただきました。博物館だとマンモスミュージアム、ダイヤモンドミュージアム、永久凍土ミュージアムなど、野外では凍結したレナ川の上の冬期道路、タイガ林などこの地域の固有性をよく反映した場所ばかりでした。

図1 マンモスミュージアム内 マンモスの全身骨格(本物なのに素手で触れることができます)

 

図2 ロシア正教 教会         図3 永久凍土ミュージアム内

 

苦労したこと

 たった9日間とはいえうまくいかないこと、自分の力不足を感じることが多かったです。まず、英語によるディスカッションが大変でした。リーディングはまだ何とかなる範疇の問題でしたが、これまでの人生で実践的な英語技能を身につけてこなかったので、単純な構造の疑問文すらいざ口に出す時に詰まるありさまでした。あと、当然ヤクーツクの母語は英語ではなく、サハ語やロシア語なので、これらの言語を全く知らないと現地の人たちとのコミュニケーションがほとんど出来ませんでした。買い物やご飯屋さんでの注文・会計のためのロシア語くらいは事前に覚えておいたほうがよかった・・・と思いましたね。あと、現地の大学生と共同でプレゼンテーションを作る機会があったのですが、英語のコミュニケーション能力の欠如はともかく、打ち合わせの時間がほとんどなかったため、納得のいくスライドを作ることが出来ず悔しかったです。

感想・雑記

 今回の留学は9日間という短い期間に設定されていたので、1つ、あるいは2つくらい明確な目標を持って、これだけはこの期間中に達成したいという気持ちで臨むのがベストだったように思います。あれもーこれも を深く追及することは私には難しかったです。とにかく自分は、① 積極的に現地の大学生や講義をしてくださる先生方に質問する ② 拙い英語でも相手に自分の真意をくみ取ってもらうための努力をする ことを目標にしていました。(達成できたかというと怪しいです)あと、事前学習は絶対にしたほうがよいということだけは確信を持って言えます。少しでも良いので、現地の文化風俗、自然について調べておけば、自ずと対象に関して興味がわいてきますし、なによりその後のエクスカーション・講義での理解度がグンと上がります。私も少しですが事前学習をしたおかげで、「この講義ではここだけは理解しよう、このエクスカーションではここに注目しよう」というふうに的を絞ることができ、絞った箇所は特に強い興味を持って、かつとても楽しく学ぶことができました。

生活については、とにかくヤクーツクは寒いので防寒対策が大切です。私は冷え性だったので、特に末端の冷えに注意を払いました、分厚い帽子、手袋、靴下はもちろんですが、足用のカイロ、ズボンの下にはく暖かいタイツも持っていて良かったと感じました。本当に末端からジンジン冷えてきます。しかし、宿泊先の学生寮内は異常に暑いので、半袖半ズボンも1着ずつあると重宝します。夜は本当に寝苦しいです。

プログラムの改善点についてですが、エクスカーションが多かったのはとても楽しかった一方、現地の大学生との交流の時間がほとんどとれていなかったことに対しては不満を感じました。しかし、今回の留学を全体的に見るなら、私は非常な満足を感じています。英語学習のモチベーションはかなり上がったし、極東ロシアについてもっと深く知りたいと思うようになりました。これからの人生の新たな出発点を示す機会として、今回の留学は私に大きな影響を与えてくれたと感じています。

最後に、関係者の皆様、一緒に学んだ北大生とウィンタースクールの皆さん、北東連邦大学の学生・先生方、エクスカーション先のガイドの皆様に心から感謝いたします。本当にお世話になりました。

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