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シベリア実習<イルクーツク・ウラジオストク> :文学研究科 近藤 喜十郎 (平成29年度基礎科目参加体験談)


 

氏名 近藤 喜十郎
所属大学院 文学研究科
課程・学年 修士2年
参加フィールドワーク シベリア実習<イルクーツク・ウラジオストク>

平成29年6月23日~7月2日

 

 派遣プログラムの内容について

2017年6月23日から5日までイルクーツク各施設において,6日から7月2日まで極東連邦大学において研修に参加した.

イルクーツクでは市内を散策しながらロシアの文化や芸術,歴史などに触れた.歴史的にも有名な「デカブリストの家」,バイカル湖湖畔にあるロシア科学アカデミーの博物館,イルクーツク州立大学の植物園,ロシアの歴史的遺産を陳列,保存する自然集落への遠足などを行った.またオペラ鑑賞を体験した.

ウラジオストックにおいては極東連邦大学においての講義を中心に滞在した.市内はロシアの文化,ソ連時代の遺産,近代的な建築物が混在し,活気のある近代都市として発展をしているのが如実に感じられた.極東連邦大学において考古学講義と展示鑑賞を中心に3日間講義を受けた.

市内には20世紀初頭に日本人居住区が形成されており,その足跡を辿った.

学習成果について

イルクーツクは一般的に日本人には馴染みの薄い都市だと思う.多くは大東亜戦争敗戦の後労働力として旧帝国陸軍兵士が過酷な環境の下,抑留生活をした.沢山の日本人が祖国を見ないまま異国の地に埋まっている.この町の周りには多くの墓地と思われる所があるが整備は殆ど行われてはいない.

今回の研修ではバイカル湖の博物館を訪問した.バイカル湖生成の過程から今日に至るまで理解を深めるにはよい展示方法だった.自然形態として他地区からの影響を受けない環境から魚をはじめアザラシに至るまで生体として観察が出来たのは収穫だった.バイカル湖への途中にある先住民集団集落はとても整備がしっかりしていて保存もよく多くの先住民が居住してきたこの国の広さを感じた.

ウラジオストックにおける4日間の滞在では大学内に滞在し2013年にAPECが行われた後に市内より移動した.そのため全てが新しく,キャンパスは広大で学園生活には理想的な環境と感じた.滞在では在学生との交流を持った.数名が日本での短期留学を体験しているのでとてもいい時間が過ごせた.講義では北極圏シベリアの文化,環境などと考古学の資料保管方法,展示方法等の説明を受けた.この点については北大総合博物館において学芸員カリキュラムで実習,講義を受けていたので

海外での経験について

私はいままで30数カ国に旅行し,英国には11年滞在し学生生活を送った.

ロシアという国は我々日本人においては残念ながら戦後殆ど交流もないし情報も入って来ない.幸いインターネットの誕生により手軽に他国の情報が手に入るようになった.それにも拘わらず,マスメデイアは多くの情報を流さない.反面ヨーロッパや北米の情報はよく流れる.地政学的に考えても地球の裏側はあまりにも遠い.それに反して西シベリア地方は日本のとても近く,しかも現在発展途上にある.町を歩いていても活発な雰囲気が感じられる.

政治的な障害はあるがそれを乗り越えてこそ北海道,日本の未来がある.

今後の進路への影響について

今回の派遣研修の位置付けはこれからも研究生活をしてゆく準備として.ロシアの歴史,文化や大学における研究内容についても若干触れる事が出来た.

現在,文学研究科において地域システム科学を専攻しており,主に競走馬産業の研究をしている.この研究を更に広げるかもう一度原点に戻り,北海道,オホーツク文化,シベリア文化での家畜の取り扱いを調べる事を視野に入れている.

この研究をすすめる方法としては西シベリア地区の大学にある発掘調査資料の閲覧が必須となる.

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